日本初の女性首相・高市早苗氏が率いる「高市内閣」が発足し、注目を集めています。共同通信の全国緊急世論調査によると、支持率は64.4%と高い数字を記録しました。
一方で、裏金事件に関係した萩生田光一氏を要職に起用した人事については「適切ではない」と答えた人が70%を超え、期待と不安が入り混じるスタートとなっています。
高市内閣の支持率、64.4%で好スタート
10月21〜22日に実施された共同通信の電話世論調査によると、**高市内閣の支持率は64.4%**でした。
これは発足時の石破内閣(50.7%)や岸田内閣(55.7%)を上回り、政権交代による「新しい風」が国民の期待を集めていることを示しています。
不支持率は23.2%で、前政権よりも大幅に低下。高市首相の「信頼できる」「経済政策に期待」といった声が多く、支持の理由として挙げられました。
萩生田氏の起用に7割が「不適切」と回答
一方で、国民の厳しい目が向けられているのが萩生田光一氏の人事です。
萩生田氏は自民党派閥の裏金問題で元秘書が略式起訴された人物。そのため、彼を自民党幹事長代行に起用した判断について、70.2%が「適切ではない」と答えました。
この結果は、「女性首相誕生でのイメージ刷新」を狙う高市政権にとって大きな課題を示しています。
「信頼回復」と「過去の不祥事の影響」——この二つのバランスが問われる形です。
専門用語の解説
- 内閣支持率:国民が首相や内閣を「支持する」と答えた割合。政治の安定を測る重要な指標です。
- 略式起訴:裁判を開かず、書面のやり取りだけで罰金などの刑を決める制度。軽い事件で使われます。
- 幹事長代行:自民党の運営を実質的に支える役職。政策や人事などに影響力があります。
女性首相誕生に76%が「歓迎」 社会への影響も
調査では、「女性首相の誕生が女性の活躍を後押しする」と回答した人が76.5%にのぼりました。
これは、政治だけでなく、企業や社会全体でのジェンダー平等(男女の機会を平等にする考え方)を求める流れの表れといえます。
一方で、「象徴的な変化に終わらせてはいけない」との声もあります。
「本当に女性が働きやすい社会になるのか?」、「政治の中身が変わるのか?」という問いが今後の焦点となります。
今後の課題と対応
高市首相に求められるのは、
- 信頼できる人事の透明化
- 経済政策による実績の可視化
- 政治とお金の問題への厳正な対応
また、自民党と日本維新の会による連立政権を「良かった」とする人は64.4%。
一方、公明党の連立離脱を「評価する」と答えた人は66.2%で、政治の再編が国民の支持を受けている形です。
読者への問いかけ
- あなたは「女性首相誕生」に何を期待しますか?
- 政治の信頼を取り戻すために、どんな改革が必要だと思いますか?
まとめポイント
- 高市内閣の支持率は64.4%で、前政権を大きく上回る
- 女性首相誕生を76%が歓迎、社会の変化への期待も高い
- 一方で萩生田氏の要職起用には7割が「不適切」と回答
- 政治とお金の問題への対応が政権の信頼を左右する
- 「期待」と「疑問」の両面を抱えての船出となった
(出典:Yahoo!ニュース「高市内閣支持64%、共同調査 萩生田氏の要職不適切70%」


