今回のジジポリでは、北海道積丹町で発生したハンター出動拒否とクマ出没問題、そして地域への影響について解説していきます。
① 導入:小学校前にクマ出没、異常事態の背景とは
北海道後志(しりべし)地方の積丹町(しゃこたんちょう)で、30日夜、小学校の校門前にクマ2頭が居座るという通報がありました。
現場は美国小学校の前で、警察が駆けつけた際にはすでにクマの姿はなかったものの、町内には不安が広がっています。
なぜこれほど深刻な事態になっているのでしょうか。
実は積丹町では今、ハンター(猟友会)が出動を拒否する異常事態が続いているのです。
② 概要:猟友会と町の対立が原因
積丹町では、町議会副議長と地元猟友会との間でトラブルが発生し、猟友会側が出動を拒否している状況が続いています。
このため、クマが町に出没してもすぐに対応できない体制となっており、結果的に住民や学校が危険にさらされる事態になりました。
- 通報:10月30日 午後7時ごろ
- 場所:積丹町美国町・美国小学校前
- 状況:クマ2頭(体長約1メートル)が門前に居座る
- 結果:警察が到着時には姿なし、痕跡も確認されず
- 対応:町職員(狩猟免許保有者)らが見回り
- 学校対応:美国小学校と美国中学校が31日休校
「もしこのままハンターが出動できない状態が続いたら?」
──これは単なる一町の問題ではなく、**北海道全体の“人と野生動物の関係”**を問う問題でもあります。
③ 専門用語解説:猟友会とは?
**猟友会(りょうゆうかい)**とは、各地の狩猟者が所属する団体で、主に以下の役割を担っています。
- 野生動物の駆除や管理
- 有害鳥獣(例:クマ・シカ・イノシシ)の対策
- 狩猟マナーや安全教育の推進
北海道では、クマの出没対応の最前線に立つ存在です。
彼らの協力なしに、行政だけで迅速な対応を行うのは難しいのが現状です。
④ 影響と今後の対応
今回のように、行政と猟友会の関係悪化が現場対応を遅らせると、次のようなリスクが生じます。
- クマが人里に長時間とどまる
- 通学路や生活圏での遭遇リスクが高まる
- 住民の不安・風評被害の拡大
積丹町では現在、狩猟免許を持つ職員が一時的な見回り対応を行っていますが、十分とは言えません。
町としては、猟友会との関係修復を最優先にし、安全体制の再構築が求められます。
また、北海道全体としても、こうした「地域の安全を担う人材」が減っている問題にも注目すべきでしょう。
⑤ 読者への問いかけ
あなたの町では、クマなどの野生動物対策はどのように行われているでしょうか?
もし猟友会が機能しなくなったら──地域の安全を守る仕組みは維持できると思いますか?
まとめポイント
- 積丹町でクマ2頭が小学校前に出没し、学校が休校に
- 猟友会と町議会のトラブルにより、ハンターが出動を拒否
- 町職員が一時的に見回りを実施するも、体制は不十分
- 猟友会は地域の安全を支える重要な存在
- 行政との連携強化と、長期的な対策の再構築が急務
(出典:HTB北海道ニュース<速報>“ハンター出動拒否の町”「小学校の校門前に2頭居座る」クマ目撃で学校は休校の事態に 積丹町


