今回のジジポリでは、北海道積丹町で続く猟友会の“出動拒否問題”と、副議長の発言による影響、そして町民の安全を脅かす現状について解説していきます。
① 導入:副議長の「謝罪しない」発言が火に油?深まる対立と町民の不安
「僕は悪くない」「謝罪しない」──。
北海道積丹町の海田一時(かいた・かずよし)副議長が、猟友会(りょうゆうかい)とのトラブルをめぐって発言した言葉が波紋を呼んでいます。
積丹町では現在、猟友会がクマ駆除の出動を拒否するという異常事態が続いており、町民の間では「子どもの通学すら危険」「誰が町を守るのか」と不安の声が上がっています。
クマ出没が相次ぐ中、町のリーダーと地元ハンターの対立が続く状況──。
一体、なぜこのような事態になってしまったのでしょうか?
② 概要:副議長と猟友会の“対立”が招いた現場混乱
発端は、9月27日に積丹町内で体重284キロのクマが捕獲された時の出来事。
駆除現場にいた海田副議長が、現場に到着した猟友会のハンターに対して「こんなに人数が必要なのか。金もらえるからだろ」「予算を減らす」「辞めさせてやる」などと発言したと報じられました。
このやりとりをきっかけに、猟友会の一部メンバーが反発。
翌日には「副議長が謝罪しない限り、町の要請には応じない」として、出動拒否を正式に決定しました。
それ以降、積丹町ではクマの出没や痕跡が少なくとも9件以上確認されています。
しかし、猟友会が動かないため、町職員が自ら現場の見回りを行うという異例の対応が続いています。
③ 専門用語解説:猟友会とは?
ここで改めて「猟友会」について説明します。
**猟友会(りょうゆうかい)**とは、
各地域のハンターが所属する団体で、野生動物による被害防止や駆除活動を担う民間組織です。
特に北海道では、ヒグマやエゾシカなどの駆除を通じて、地域の安全を守る役割を担っています。
猟友会の出動は自治体の要請によって行われ、報酬や経費は公費(税金)でまかなわれる仕組みです。
つまり、行政と猟友会の信頼関係が崩れると、地域の“安全体制”そのものが機能しなくなります。
④ 影響と今後の対応:誰がクマから町を守るのか
現在、積丹町では猟友会が出動を拒否しているため、町役場の職員や一部の狩猟免許保持者が自主的に見回りを行っています。
しかし、銃の使用には厳しい規制があるため、実際にクマを駆除できるのは限られたハンターのみです。
「警察のピストルではクマに太刀打ちできない」
──町民の不安の声が現実味を帯びています。
さらに、クマは冬眠前の時期にあたり、エサを求めて人里に出没しやすくなる季節。
このまま対立が長引けば、重大な人身被害につながる危険もあります。
一方で、海田副議長は報道に対し「偏向報道だ」「議会で言っただけ」と主張し、あくまで謝罪を拒否。
この“強硬姿勢”が事態の収束を遠ざけているのが現状です。
⑤ 読者への問いかけ:リーダーの責任とは何か?
果たして、町民の安全よりも“メンツ”が優先される政治でいいのでしょうか?
副議長の「僕は悪くない」という言葉の裏にあるのは、権力と責任のはき違えなのかもしれません。
あなたの町では、緊急時に誰が責任を取る仕組みになっていますか?
政治家や行政の信頼が失われれば、最前線で動く現場の人々(猟友会・消防・医療)が萎縮し、地域全体の安全が危うくなります。
この問題は単なる地方トラブルではなく、地方政治の在り方そのものを問う事件です。
まとめポイント
- 積丹町で副議長と猟友会が対立し、出動拒否が続く
- クマ出没が相次ぐ中、町職員が代わりにパトロール
- 副議長は「謝罪しない」「僕は悪くない」と発言
- 猟友会は町に「謝罪と第三者立入禁止」を要求
- 地域安全を守る体制の崩壊が懸念されている
(出典:HTB北海道ニュース「【独自】渦中の副議長が激白「僕は悪くない」北海道積丹町の猟友会”出動拒否” クマ出没頻発も問題長期化へ」

