■ 事件の概要:ドラッグストアで発生した暴行事件
2025年10月7日午後4時半ごろ、札幌市北区新琴似のドラッグストア駐車場で、店員の男性(36)が万引き常習とみられる男に胸ぐらを掴まれるという暴行事件が発生しました。
暴行の疑いで現行犯逮捕されたのは、札幌市東区に住む無職の男(59)=住所・職業・年齢すべて自称=です。
警察によりますと、この男は以前にも同じ店舗で万引きをした疑いがあり、店員が顔を覚えていたとのこと。
再び来店したところを店員が声をかけたところ、男は店外へ逃走。追いかけた店員が駐車場で男に胸ぐらを掴まれたということです。
通報を受けて駆けつけた警察官がその場で男を確保。
取り調べに対して男は「腹が立って店員の胸ぐらを掴んだことに間違いない」と容疑を認めています。
警察は男に過去の万引きなど、余罪がある可能性もあるとみて調査を続けています。
■ 「万引き」と「暴行」が重なった悪質なケース
今回の事件は、単なる万引き事件ではなく、店員への暴行を伴う悪質なケースです。
一般的に万引き(窃盗罪)は10年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられますが、暴行罪を伴う場合、強盗罪や暴行罪としてさらに重い処罰の対象となることもあります。
特に、店舗の従業員が職務として声をかけた際に暴行を受けるケースは、全国でも少なくありません。
防犯カメラや警備体制の強化が進む一方で、こうした逆上型のトラブルは近年増加傾向にあります。
■ 店員の勇気ある対応と、店舗が直面するリスク
この事件で注目すべきは、店員が危険を顧みずに男を追いかけたという点です。
店舗スタッフの勇気ある行動が犯人逮捕に繋がりましたが、同時に暴力を受けるリスクも高く、非常に危険な状況です。
特に近年は、防犯意識が高まる一方で「逆ギレ型の犯行」も増えています。
「注意したら逆上された」「逃げようとした相手が暴力を振るった」といった報告は、全国各地の小売店・コンビニ・ドラッグストアでも多発しています。
■ 札幌市内でも相次ぐ店舗トラブルと防犯の課題
札幌市内では、2025年に入ってからも飲食店や量販店などで、
客によるトラブル・暴力事件が複数報告されています。
- 支払いを拒否して逃走する「無銭飲食」
- レジ前での暴言・恫喝
- 店員の注意に逆上して手を出すケース
これらの事件に共通しているのは、**「注意されることに過剰反応する心理」**です。
背景には、経済的困窮・孤立・ストレス社会など、さまざまな社会問題も関係していると考えられます。
■ 注意喚起:店員・市民が取るべき対策
このような事件を防ぐために、店舗や市民ができることは以下の通りです。
🔸 店舗側の対策
- 防犯カメラ・録音機器の設置を強化
- 一人で対応せず、複数人で注意・対応する体制を整備
- トラブル時はすぐに110番通報し、直接の接触を避ける
🔸 市民側の意識
- 万引き現場を見ても無理に追いかけず、店員や警察へ通報
- 暴力的な人物に近づかない
- SNSなどで安全情報を共有し、地域で防犯意識を高める
暴力を振るう行為は、たとえ一瞬の感情でも**「犯罪」**です。
社会全体で「暴力を許さない空気」を強めることが、再発防止に繋がります。
■ まとめポイント
- 札幌市北区のドラッグストアで、万引き常習の男が店員に暴行し逮捕
- 店員は顔を覚えており、再来店時に声をかけたところ逆上された
- 男は「腹が立って胸ぐらを掴んだ」と容疑を認めている
- 店舗スタッフの勇気ある対応が逮捕に繋がるも、危険性は高い
- 防犯体制の強化と、暴力を許さない社会意識が求められる
🕊️ 最後に
万引きや暴力行為は、地域社会全体に不安を与えます。
「たった一人の犯行」でも、被害を受ける人・現場に立ち会う人の心には深い傷が残ります。
札幌市内の店舗関係者や住民は、ぜひこの事件をきっかけに、改めて防犯意識と地域の連携を高めていくことが大切です。
(出典:Yahoo!ニュース「腹が立って店員の胸ぐらを掴んだ」万引き客が再来店 声をかけた店員に暴行 男逮捕 札幌市
