今回のジジポリでは、札幌市で発生した無免許運転による追突事故とひき逃げ事件について解説していきます。
① 導入:高齢ドライバーと無免許運転、社会の深刻な課題に
北海道・札幌市で、73歳の男が無免許運転の末に追突事故を起こし、現場から逃走したとして逮捕されました。
被害者2人が首にけがを負い、男はその後も黙秘を続けているということです。
高齢化が進む中、免許返納や運転継続のあり方が全国的に議論されていますが、今回の事件はその“制度の限界”を浮き彫りにしました。
あなたは、「高齢者の運転」と「免許制度の見直し」についてどう考えますか?
② 概要:札幌市白石区の73歳男を逮捕・送検
警察によりますと、逮捕・送検されたのは
札幌市白石区の無職・小泉純雄容疑者(73)。
今年8月、札幌市東区内の交差点付近で、
無免許のまま軽自動車を運転し、赤信号で減速していた前の車に追突したとされています。
その結果、乗っていた2人が**首にけが(むち打ちなど)**を負いました。
事故後、小泉容疑者は車を現場に乗り捨て、徒歩で南西方向に逃走。
警察は周辺の防犯カメラ映像や目撃証言から容疑者を特定し、逮捕に至りました。
しかし、小泉容疑者は取り調べに対して黙秘を続けており、動機や経緯は明らかになっていません。
③ 専門用語解説:無免許過失運転致傷・ひき逃げとは?
今回の事件で適用された容疑は、
**無免許過失運転致傷(むめんきょかしつうんてんちしょう)およびひき逃げ(道路交通法違反)**です。
それぞれの意味を簡単に整理すると以下の通りです。
- 無免許過失運転致傷:運転免許を持たない状態で車を運転し、人をけがさせた罪。
→ 「無免許運転」+「過失(うっかり・不注意)」+「けがを負わせた」の複合罪です。 - ひき逃げ:交通事故を起こしたにもかかわらず、救護や通報をせず現場から逃げる行為。
→ 被害者の救助義務を怠る重大な犯罪で、懲役10年以下または罰金100万円以下の重い刑罰が科されます。
④ 影響と今後の対応:高齢ドライバー問題と再犯防止策
● 高齢者による無免許運転の実態
警察庁の統計によると、無免許運転による摘発件数のうち、65歳以上の割合は年々上昇しています。
多くは「免許を返納したが、生活の足として再び運転してしまった」というケースです。
高齢者の中には、
- 公共交通が少ない地域に住んでいる
- 「まだ運転できる」と自己判断している
といった背景もあり、制度的なサポート不足が問題視されています。
● 再発防止に向けた動き
政府や自治体では次のような取り組みが検討・実施されています。
- 免許返納者への交通支援(バス無料券・タクシー割引など)
- 高齢者講習の厳格化
- 無免許運転者への刑罰強化
- 事故抑止のためのAIカメラ・自動通報システム導入
それでも、「免許を返しても車が必要」という現実は、特に地方で深刻です。
あなたの周りにも、車なしでは生活が難しい高齢者はいませんか?
⑤ 読者への問いかけ
- 免許返納を義務化する制度は必要だと思いますか?
- 高齢者の移動手段をどう確保すべきでしょうか?
- “黙秘”という対応は、今後の信頼回復につながるのでしょうか?
まとめポイント
- 札幌市白石区の73歳男が無免許で追突事故を起こし、逃走の末逮捕
- 2人が首にけがを負うも、容疑者は黙秘を続ける
- 罪名は無免許過失運転致傷とひき逃げ
- 高齢者の無免許運転が増加傾向にあり、社会的課題に
- 再発防止には移動支援や地域交通の整備が不可欠
(出典:HTB北海道ニュース「無免許運転で前の車に追突し2人にけがをさせ、現場から立ち去った疑い 札幌の男(73)を逮捕・送検」

