今回のジジポリでは、札幌市西区の札幌新道で発生したシカとの衝突事故と、秋に増える野生動物との交通トラブルの原因や対策について解説していきます。
① 導入:札幌新道でまさかの“シカ飛び出し”事故発生
26日夜、札幌市西区の札幌新道で、普通乗用車が突然道路に飛び出してきたオスジカと衝突する事故が発生しました。
車には4人が乗っていましたが、幸いにもけが人はいませんでした。
しかし、車の前方部分が大きく破損し、シカは逃走。
ドライブレコーダーに記録されたその瞬間には、運転手が驚く声で「うわぁ!シカだ」と叫ぶ様子が映っていました。
「山の近くだったらわかるけど、市街地でシカが出るとは思わなかった」という運転手のコメントの通り、
近年、札幌市内でもシカの出没や交通事故が増加しています。
→ あなたは、夜道を運転していて動物に出くわした経験はありますか?
② 概要:秋の北海道でシカ事故が増える理由とは?
北海道開発局や環境省によると、**10月はエゾシカの繁殖期(交尾の時期)**にあたります。
この時期、オスジカはメスを追って活発に行動し、日没後や夜間に道路を横断することが多くなります。
特に次のような条件では事故が起きやすいとされています。
- 夕方から夜にかけての運転時間帯
- 森林地帯だけでなく、市街地近くの道路
- 明るいライトや車の音に驚いて飛び出すケース
札幌新道のような幹線道路でも、周辺には緑地帯や河川敷があり、野生動物の通り道となることがあります。
③ 専門用語解説(初心者向け)
- エゾシカ:北海道全域に生息する日本固有のシカの亜種。秋が繁殖期。
- 繁殖期(はんしょくき):動物が子孫を残すために活動が活発になる時期。
- 飛び出し事故:道路上に突然動物や人が出てきて起こる交通事故。
- ドライブレコーダー:事故や危険運転を映像で記録する装置。
シカの行動は人間から見ると「突然」に見えますが、繁殖期特有の生態行動が背景にあります。
④ 影響と今後の対応:市街地にも広がる“シカ問題”
今回の事故は札幌新道という交通量の多い市街地の幹線道路で起きた点が注目されています。
これは「野生動物=山の中だけの問題」ではなくなっていることを意味します。
▶ なぜシカが市街地に出てくるのか?
- 森林開発などで生息地が減少している
- 冬に向けて食べ物を求めて移動してくる
- 夜間の交通量減少により、道路を渡りやすくなる
警察や北海道開発局は、運転者に次のような注意を呼びかけています。
- 夜間は**ハイビーム(強いライト)**を活用して早めの発見を
- 制限速度を守ることでブレーキの余裕を確保
- シカを見かけたら「1頭だけではない」と警戒する(群れで行動するため)
→ もしあなたが運転中にシカと遭遇したら、どう行動しますか? その場で避けるよりも、急ブレーキとハザード点灯が安全です。
⑤ 読者への問いかけ:野生動物との共存、どう考える?
今回のような事故は、シカを「敵」として扱うのではなく、
人間が自然環境の中に住んでいることを改めて意識するきっかけとも言えます。
北海道ではクマの出没も増加しており、今後も「野生動物と人間の距離」がテーマとなるでしょう。
→ あなたは、都市部での野生動物対策をどこまで進めるべきだと思いますか?
まとめポイント
- 札幌新道でオスジカが飛び出し車と衝突、けが人なし
- 10月はシカの繁殖期で夜間の事故が多発
- 市街地でもシカが出没、野生動物の行動範囲が拡大
- 夜間運転時はスピードを抑え、ハイビーム活用を推奨
- 人と動物の共存のため、地域全体での注意喚起が必要
(出典:HTB北海道ニュース【衝突の瞬間】回避不能の衝突事故発生 夜の札幌新道でシカが急に飛び出したら


