大阪・関西万博でチケット詐欺多発 “入れない万博”とSNSトラブル

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大阪・関西万博が連日大勢の来場者で賑わう中、チケットをめぐるトラブルが相次いでいます。入場予約が取れない「入れない万博」となった現状を背景に、インターネットやSNSではチケットの高額転売や詐欺が横行。購入代金を支払ったにもかかわらずチケットが届かない被害も報告されています。驚くべきことに、一部加害者は取材に対して「詐欺られた側も問題がある」と開き直る発言をしています。

長蛇の列と入場予約の混乱

万博会場では朝9時の入場開始時点で、既に長蛇の列ができています。連日20万人以上が来場しており、これまでの総来場者数は約2,270万人に達しています。入場予約はすでにほぼ満員で、チケットを持っていても入場できない来場者が続出しています。

当日券の販売も一部期間で終了しており、公式サイトでの予約も不可能なため、入場を希望する多くの人がスマートフォンやパソコンを前に時間を費やしています。中には前日から徹夜で並び、レジャーシートやクッションを用意して休む人もいましたが、当日券の入手は困難です。

SNSやフリマサイトでの高額転売・詐欺

一方、SNSやフリマサイトではチケットの高額転売が目立っています。定価の数倍で販売されるものもあり、中には「転売禁止」と明記されたチケットさえ堂々と転売されている状況です。

実際に被害に遭った購入者からは、「事前にやり取りして入金したのに、PDF形式のチケットにパスワードがかかっており、追加の送金を求められた」「返金やチケット送付にも応じない」といった報告が上がっています。加害者の一部は「ただの金稼ぎで、詐欺られた側にも落ち度がある」と開き直るケースもあり、問題の深刻さが伺えます。

政府・自治体・専門家の呼びかけ

大阪府の吉村洋文知事は、「高額転売チケットには手を出さないように」と呼びかけています。公式サイトでの購入が基本であり、非公式のやり取りやSNS経由の購入は危険であるとの注意喚起です。また、人気キャラクター「ミャクミャク」のグッズ販売などを装った偽サイトも344件確認されており、個人情報を盗まれるフィッシング詐欺の可能性もあります。

一方で、元大阪市長の橋下徹氏は、終盤に来場者が殺到している状況について「メディアの報道も影響している」と指摘。会期初期に「つまらない」などのネガティブ情報が広まったことにより、通期パスや購入可能日の情報が拡散され、来場者が集中したと考えられると述べています。

まとめ・ポイント

  • 大阪・関西万博では入場予約の枠が限られ、公式チケットの入手が困難な状況。
  • SNSやフリマサイトでの高額転売や詐欺が横行し、購入者が被害に遭うケースが増加。
  • 加害者が「詐欺られた側も問題」と開き直る事例もあり、問題の悪質性が高い。
  • 高額チケットや非公式の購入ルートには手を出さず、公式サイトでの購入が安全。
  • 人気グッズの偽サイトも増加中。個人情報を守るため、不審なサイトにはアクセスしない。
  • メディア報道や情報拡散も来場者集中に影響しているため、冷静な判断が必要。

大阪・関西万博は閉幕まで残りわずかですが、安全で正規の方法で楽しむことが重要です。来場者自身がリスクを避けるための意識を持つことも求められます。

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