日本の政治情勢が大きく動こうとしています。
石破首相の退陣から1か月、与党・自民党と公明党の連立解消を受けて、次の首相を決める「首相指名選挙」が21日に行われる見通しです。
注目は、自民党の高市早苗総裁と、野党連携を探る玉木雄一郎氏(国民民主党代表)。
野党が一致して候補を一本化できるかどうかが、政権交代のカギを握っています。
野党が「一本化」できるかが最大の焦点
15日、立憲民主党・日本維新の会・国民民主党の3党首が会談を行い、首相指名選挙に向けた協議を進める予定です。
もしこの3党が一本化に成功すれば、「玉木首相」が誕生する可能性もあります。
しかし一方で、関係者の間からは「野党が本当にまとまれるのか」という懸念も根強くあります。
自民党内でも「結局、高市氏になるだろう」という声が多く、情勢はまだ不透明です。
あなたはどう思いますか?
理念や政策の違う政党が、本当に一致して政権運営を担えるでしょうか。
自民党内は「高市氏中心」で結束へ
14日、自民党は両院議員懇談会を開き、高市総裁は「安定した政権を作ることが重要」と強調しました。
さらに、自民党内では「高市政権が誕生した場合」に備えた人事構想も進んでいます。
関係者によると、防衛相に小泉進次郎氏、総務相に林芳正氏を起用する方向で調整が進んでおり、総裁選で争った候補を要職に登用することで「党の結束を図る狙い」があるとされています。
野党がまとまらなければ「高市氏が有利」に
仮に野党が合意できず、立憲民主党と国民民主党だけの連携にとどまれば、議席数の関係で「高市氏」が有利になります。
議員数で第1党の自民党が高市氏を推す一方、第2党の立憲が玉木氏を支持しても、単独では逆転できません。
日本維新の会が加わるかどうかが、玉木氏にとっては最大のポイントです。
しかし、維新の遠藤国対委員長は14日、自民党の梶山国対委員長と会談しており、野党共闘には慎重な姿勢を見せています。
「高市政権」が誕生しても待ち受ける課題
仮に高市首相が誕生しても、政権運営は困難を極める可能性があります。
公明党が連立を離脱したことで、自民党は過半数に37議席足りない少数与党となります。
自民党幹部の中には、「結局、野党に妥協せざるを得なくなる」「政策の成果が野党に取られてしまう」と懸念する声も。
このため、一部からは「補正予算を通した後に解散・総選挙に踏み切るべき」という意見も出ています。
政治の空白が続く中、求められる“現実的な連携”
石破首相が退陣表明してから1か月。
臨時国会はまだ開かれず、政治の空白が続いています。
国民の多くが求めているのは、「どの党が勝つか」よりも「生活を立て直す政策をすぐに実行してほしい」という現実的な対応です。
野党の協議が進むか、高市氏が自民党をまとめきるか――。
21日の首相指名選挙は、今後の日本の政治を大きく左右する節目となるでしょう。
まとめポイント
- 次の首相を決める首相指名選挙は21日に実施予定
- 野党3党(立憲・維新・国民)の一本化が焦点
- 自民党は高市氏を中心に結束し、人事構想も進行中
- 野党がまとまらなければ高市氏が有利
- 高市政権誕生後も、少数与党による政権運営の困難が予想される
(出典:Yahoo!ニュース【解説】野党「まとまる」のか 次の首相の座は…高市氏? 玉木氏? 首相指名選挙、異例の展開」
