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マダガスカルで軍が国家権力を掌握 ラジョエリナ大統領が国外逃亡、若者主導の反政府デモが背景に

海外ニュース・国際問題
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アフリカ南東部の島国・マダガスカルで、10月14日、軍の精鋭部隊「CAPSAT(カプサット)」が国家権力の掌握を宣言しました。
ミシェル・ランドリアニリナ大佐は国営ラジオを通じて「われわれは権力を掌握した」と発表し、アンドリー・ラジョエリナ大統領(51)の失脚を明らかにしました。

軍は下院を除くすべての国家機関の機能停止を発表し、今後2年間をめどに暫定政府を設立して統治するとしています。


背景に若者たちの怒りと貧困 「Z世代」が導火線に

今回の政変の発端となったのは、9月下旬に首都アンタナナリボで始まった停電・断水への抗議デモでした。
それが次第に「政府の腐敗」や「公共サービスの欠如」への不満へと広がり、特に若い世代、いわゆる**Z世代(1990年代後半〜2000年代前半生まれ)**が中心となって反政府運動を拡大させました。

国民の約4分の3が貧困状態にあり、1人あたりのGDPは独立当時よりも約45%減少。
経済停滞と格差拡大が、若者たちの怒りを爆発させたともいえます。


ラジョエリナ政権の崩壊 議会との対立が決定打に

ラジョエリナ大統領は退陣を拒み続けていましたが、軍の一部が離反し、議会が弾劾を強行。
大統領が下院を解散しようとしたことが、憲法上の膠着状態を引き起こしました。

ランドリアニリナ大佐は「軍が国を安定させるために一時的に統治する」と説明していますが、これは事実上の軍事クーデターとみられています。


国外逃亡とフランスとの関係 「傀儡政権」への批判も

ラジョエリナ氏は13日夜、「身の危険を感じた」として安全な場所に避難したと発表。
その後、フランスの軍用機で国外へ逃亡したと報じられています。

この動きに対し、国民の間では「フランスの傀儡(かいらい)政権だったのではないか」という批判が高まりました。
デモ参加者の多くがマダガスカル国旗や日本のアニメ「ワンピース」のキャラクターを掲げ、自由や正義を象徴するパフォーマンスを行ったことも話題になっています。


マダガスカルが抱える根深い課題 「政治よりも生活を」

人口約3,000万人のうち、20歳未満が半数以上を占めるマダガスカル。
若者たちは「仕事がない」「電気も水も安定しない」「政治家は私たちを見ていない」と訴えています。

一連の出来事は、単なる政変ではなく、若者たちが自分たちの未来を取り戻そうとする社会運動でもあります。
しかし、軍政下では言論の自由や民主主義の後退が懸念されるため、国際社会も慎重に見守っています。


あなたはどう思いますか?
マダガスカルのように、若者が社会変革の中心となるケースは今後も増えるかもしれません。
経済の不平等や政府への不信が高まるなかで、軍が「安定」を理由に介入することは正しい選択なのでしょうか?


まとめポイント

  • マダガスカルで軍が政権を掌握し、ラジョエリナ大統領が国外逃亡
  • 背景にはZ世代を中心とした反政府デモの拡大
  • 下院との対立・弾劾が政変の引き金に
  • フランスとの関係や腐敗への不満が国民の怒りを増幅
  • 軍政下での民主主義の行方が注目される

(出典:Yahoo!ニュース「マダガスカル、軍が国家権力を掌握 ラジョエリナ大統領は失脚」

マダガスカル、軍が国家権力を掌握 ラジョエリナ大統領は失脚(ロイター) - Yahoo!ニュース
- アフリカの島国マダガスカルの軍精鋭部隊CAPSATのミシェル・ランドリアニリナ大佐は14日に国営ラジオで「われわれは権力を掌握した」と宣言し、国外逃

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