元自民党議員で政治評論家の金子恵美氏が、10月14日放送のTBS系「ゴゴスマ」に出演し、次期総理をめぐる自民党内の一部議員の動きに強い不快感を示しました。番組では「石破茂総理の続投」や「再総裁選」の可能性に触れた議論が行われ、金子氏は「こうした姿勢が国民から信頼を失う原因になる」と痛烈に批判しました。
金子恵美氏が苦言「政権維持のためだけの判断では?」
番組では、「石破茂首相の続投」と「高市早苗氏が総裁に就任する」という“総総分離”案が一部議員の間で取り沙汰されていることが紹介されました。
金子氏はこの点について次のようにコメント。
「本筋から外れた策を国会が本当に選ぶのかと思う。自民党が政権維持のためだけに石破さんを据えるなら、国民から『結局、自分たちのためだけか』と思われてしまう」
と語気を強め、党内の動きを強く批判しました。
「1年前の判断が今の混乱を招いた」
金子氏はさらに、石破氏が総理に就任した経緯に触れ、
「1年前に石破さんを選んだことで、今の混乱を生んでいる。国民はその間、政策決定の遅れに振り回されている」
と指摘しました。
また、党内で「もう一度総裁選を」「石破続投を」などの声が上がっていることに対しても、
「いったん高市さんで決めたなら協力すべき。それが国民の素直な思いだ」
と述べ、再び党の姿勢を厳しく問いかけました。
「国民の目はごまかせない」—透けて見える“保身”
金子氏は、自民党内の一部議員が“政権延命”を優先しているように見える点に懸念を示しました。
「こうした動きはすべて国民に透けて見えている。国民の目をごまかすような政治では信頼は取り戻せない」
と語り、国民が政治家の行動を冷静に見ていることを強調しました。
「総総分離」とは?わかりやすく解説
“総総分離”とは、「総理大臣」と「自民党総裁」を別の人物が務める形のことです。
通常は同一人物が両方を兼ねますが、党内の力学や選挙事情によって一時的に分離されることがあります。
過去にも石破氏が「延命策」として言及したとされ、今回はそれが再び浮上しています。
ただし、政治的安定や責任の所在をあいまいにする可能性があり、世論の理解は得にくい状況です。
読者への問いかけ
政治家が「国民のため」よりも「政権維持」を優先しているように見えるとき、
私たちはどんな姿勢で政治を見つめるべきでしょうか?
信頼を取り戻すために必要なのは、本音と行動が一致する政治ではないでしょうか。
まとめポイント
- 金子恵美氏が「石破総理続投」「再総裁選」論に強く反発
- 「政権維持のためだけの判断」と自民党の姿勢を批判
- “総総分離”は政治的安定を損なうとの懸念も
- 「国民の目はごまかせない」と発言し、信頼回復の重要性を指摘
- 今後の党内動向と国民の反応が注目される
(出典:Yahoo!ニュース「金子恵美氏怒り露わ 石破総理続投&再総裁選主張する一部自民議員に「こういう姿勢が国民に…」
