自民党総裁選は投開票が目前に迫り、情勢は混戦のまま最終局面を迎えています。今回の総裁選は 小泉氏、高市氏、林氏 の3人による「三つ巴」の争いとなり、いずれも議員票・党員票の取り込みに全力を注いでいます。現時点では、1回目の投票で過半数を得る候補が出る可能性は低く、決選投票に持ち込まれる公算が極めて大きい と見られます。
郵送党員票は締め切り 焦点は議員票の積み上げへ
党員投票はすでに締め切られ、現在は国会議員票の確保が各候補にとって最大の課題となっています。
- 小泉氏 は総裁選のさなか、異例ながらフィリピンを訪問。ASEAN諸国の農業大臣らと会談し、外交力と国際的な調整力をアピールしました。外遊中の総裁選活動には賛否もありますが、公務を優先する姿勢を示すことで「実務能力」を訴える狙いがあるとみられます。
- 高市氏 は、保守層の支持を基盤にしつつ、ベテラン議員への接触を強化。麻生派に働きかけ、影響力の大きい麻生最高顧問への支持要請を行いました。中曽根元外務大臣らも連携し、組織的な動きを見せています。
- 林氏 も「決選投票に残れば逆転可能」との見方を持ち、議員票の積み上げを重視。実務経験の豊富さと安定感を前面に出し、派閥横断的な支持獲得を進めています。
麻生氏の動向がカギに
今回の総裁選では、ベテラン実力者の動向が勝敗に直結するとみられています。特に、党内で大きな影響力を持つ 麻生最高顧問 の判断は注目の的です。小泉氏は麻生氏に近い鈴木総務会長を要職に起用する構想を打ち出して支援を取り付けたい意向。一方で高市氏も麻生氏への働きかけを強めており、麻生氏の選択が総裁選の行方を大きく左右する可能性があります。
臨時国会は10月15日召集の方向
政府・自民党は、石破総理の後任を決めるため、10月15日に臨時国会を召集する方向で最終調整に入りました。野党側は足並みがそろわず、首相指名選挙で一本化できる見通しは立っていません。そのため、与党である自民党の新総裁がそのまま総理大臣に選出される可能性が高いと考えられます。
中立的な視点からのポイント
今回の総裁選は、次期政権の方向性を大きく左右する重要な選挙です。外交や経済、社会保障、地方創生など、候補者ごとに強みと課題が異なります。
- 小泉氏は「若さと行動力」で注目される一方、政策の具体性や安定感に不安を指摘する声もあります。
- 高市氏は「明確な保守政策」を訴えるものの、党内リベラル層や無派閥議員との橋渡しに課題が残ります。
- 林氏は「経験と調整力」が強みですが、地味さや発信力不足を指摘される場面もあります。
つまり、いずれの候補も強みと弱点を抱えており、党員・議員双方が「誰なら政権運営を安定して担えるのか」を見極める総裁選となっています。
まとめ
- 自民党総裁選は小泉氏・高市氏・林氏による三つ巴の争い。
- 決選投票に持ち込まれる可能性が極めて高い。
- 麻生最高顧問をはじめとするベテラン議員の判断が勝敗のカギ。
- 10月15日召集の臨時国会で新総理が誕生する見通し。
- 各候補には強みと同時に課題もあり、「誰が安定した政権を運営できるのか」が最大の焦点。
今回の総裁選は、単なる自民党内の選挙にとどまらず、日本の政治の方向性そのものを決める分岐点となります。
(出典:Yahoo!ニュース「最終盤の自民党総裁選 小泉氏と高市氏、林氏の「三つ巴」の展開 決選投票がほぼ確実な情勢 石破総理の後任決める臨時国会10月15日召集の方向で最終調整」

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