実業家でインターネット文化に精通する西村博之(ひろゆき)氏(48)が、10月27日にYouTubeで生配信された番組「ひろゆきと語る夜 #変われ自民党 日本の未来を語れ!自民党総裁選」に出演し、自民党総裁選(投開票:10月4日)に立候補している5人の候補者に独自の質問を投げかけました。
番組には、ひろゆき氏のほか、総裁選候補である小林鷹之元経済安保担当大臣、茂木敏充前官房長官、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保担当大臣、小泉進次郎農林水産大臣が参加しました。今回の企画は、候補者が総裁就任後にどのような国づくりを目指すのか、特に国際的視点からの考えを問うことが狙いでした。
ひろゆき氏の“変化球質問”とは?
ひろゆき氏は、総裁就任後の外交課題の一つとして多くの候補者が挙げていたトランプ米大統領との首脳会談に着目し、ユニークな質問を投げかけました。質問の内容は以下の通りです。
「これから総理大臣になったら、トランプ大統領と話をすることになりますが、What kind of country do you wanna Japan to be? So could you explain in English in one minute?」
つまり、「日本をどのような国にしたいかを英語で1分以内に説明してください」というものです。普段の政治討論ではあまり聞かれない、いわば“変化球”質問でした。
各候補者の回答の特徴
林芳正氏
林氏は米ハーバード大学での留学経験を生かし、流ちょうな英語で回答しました。彼は「若者が自分でやりたいことを決められる国にしたい」と述べ、教育や若者の自立支援を重視する姿勢を示しました。
高市早苗氏
高市氏は日本語をベースに、英語を交えた返答で独自のアピール。総裁就任後に国際舞台で存在感を示す意欲を表明し、「ジャパン・イズ・バック」と国際社会に向けて力強くメッセージを発信したいと語りました。
小泉進次郎氏
小泉氏は、質問にユーモアを交えて前置きを行った上で、日本語で回答。日米のパートナー関係の重要性を訴え、「来日した場合、日本の安全保障環境の厳しさを共有することが必要」と述べ、外交における現実的視点を強調しました。ひろゆき氏からは「英語を一言も使わない、大和魂的な回答」とコメントされました。
小林鷹之氏
小林氏もハーバード大学留学経験者ですが、「あえて日本語で正確に伝える」ことを選択。日米同盟の重要性や、日本自身の防衛力を責任ある形で高めることを重視する姿勢を示しました。
茂木敏充氏
茂木氏は外務大臣経験を生かし、英語で回答。対中政策での連携の重要性や、地球温暖化やグローバルヘルスなど国際課題における日本の役割を世界に発信したいと述べました。
ひろゆき氏のコメントと印象
5人の回答を受け、ひろゆき氏は「若手はあまり英語をしゃべらない傾向があり、むしろ上の世代が英語を話す国なのか?」とユーモラスに指摘。各候補者の個性や戦略の違いを鋭く浮き彫りにしました。
今回の企画を通じ、候補者たちの外交観、国際感覚、国内外の課題に対する優先順位が明確になったといえます。
まとめ:総裁選候補者に見る外交・国際感覚のポイント
- 林芳正氏:ハーバード流の流暢な英語で若者支援や自立を重視。
- 高市早苗氏:日本語ベースに英語を交え、国際舞台での存在感を強調。
- 小泉進次郎氏:ほぼ日本語で回答、日米パートナーシップの現実的視点を重視。
- 小林鷹之氏:日本語で正確に外交戦略を説明、日米同盟と防衛力を強調。
- 茂木敏充氏:英語で国際課題や日本の役割を世界にアピール。
今回の質疑応答からは、各候補者の外交スタンス、国際感覚、国内外の優先課題への取り組み方が浮き彫りになり、総裁選後の政策方向性を占う上でも重要な材料となっています。