ファミリーマートのオリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア」が、いま大きな注目を集めています。
2021年の誕生からわずか数年で売上を大幅に伸ばし、2024年度は年間売上200億円超の見込み。従来「緊急時に買うもの」だったコンビニ衣料を、「普段から着たいファッション」へと進化させた戦略に迫ります。
コンビニで服を買う時代へ
- ファミマの「コンビニエンスウェア」は現在 150種類以上 を展開。
- 靴下やTシャツといった定番から、ショートパンツやカーディガンまでラインナップが拡大。
- ブランドのコンセプトは「いい素材、いい技術、いいデザイン」。
これまでのコンビニ衣料は「急な出張」「忘れ物対応」などの緊急用途が中心でした。しかしファミマは、“毎日着たい服”という価値を打ち出し、消費者の意識を大きく変えることに成功しました。
爆発的ヒットを生んだ「ラインソックス」
ブランドの象徴となったのは、ファミマカラーを取り入れた「ラインソックス」。
- 著名人(木村拓哉さんなど)の着用がSNSで話題化
- 累計 2,800万足 を突破する大ヒット
- お土産需要や訪日外国人客の支持も獲得
シンプルながらブランド性を感じさせるデザインが、コンビニ衣料のイメージを一新しました。
ユニクロと真っ向勝負! 高品質&低価格戦略
注目は「アウターTシャツ」。
- USAコットンを使ったしっかり素材
- トレンドを意識したビッグシルエット
- ユニクロの同価格帯Tシャツより わずかに安価
価格競争だけでなく、デザイン性や素材感で差別化を図っている点が強みです。
「試着できない」という弱点をどう克服?
コンビニの衣料は「試着できない」点が弱点ですが、ファミマは次の工夫で克服しています。
- Tシャツの一部を見本展示して触れるようにする
- サイズや寸法をパッケージに明記
- SNSでの着用レビューや比較投稿が購買の参考に
結果として、「試着なしでも購入できる安心感」を浸透させています。
海外進出と他社との競争
- 台湾での販売を開始し、今後は海外展開を強化予定。
- 国内ではローソンが「無印良品」と提携、セブンも衣料品を拡大中。
- コンビニ業界全体で「衣料品戦争」が加速しています。
コンビニ市場が飽和する中で、「衣料」という新たな柱を築けるかが今後の鍵です。
読者への問いかけ
あなたは「コンビニで服を買う」ことに抵抗がありますか?
- 忙しい日常の中で“ついで買い”できるメリット
- 試着なしでも安心できる品質とサイズ感
- ユニクロやGUと並ぶ新しい選択肢になる可能性
これからの数年で、“コンビニ=食品”というイメージがさらに変わるかもしれません。
まとめポイント
- ファミマの「コンビニエンスウェア」は年間200億円規模に成長
- ラインソックスやTシャツが大ヒット、リピーターも増加
- 「試着できない」デメリットを工夫で克服
- ユニクロ並みの価格と品質で消費者の支持を獲得
- 海外進出も進行中、コンビニ衣料が新しい文化になる可能性大
(出典:Yahoo!ニュース「独り勝ちの快進撃!」ファミマの『コンビニエンスウェア』ラインナップ150種類、ユニクロ並みの価格で高品質 “コンビニで服を買う”時代到来へ」

「独り勝ちの快進撃!」ファミマの『コンビニエンスウェア』ラインナップ150種類、ユニクロ並みの価格で高品質 “コンビニで服を買う”時代到来へ(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
芝浦のショップは他店舗の5〜10倍の売上が出ているという。試着ができないアイテムを排除するのではなく、試着なしで購買につなげるアイデアや工夫を生み出す方向にシフトしたことが、成功の要因のひとつであ