北海道江差町で、家庭菜園のビニールハウスにクマが侵入し、育てていたブドウが食い荒らされる被害がありました。扉のガラスが割られ、体長約1.5メートルのクマがハウス内に滞在していたとみられます。近隣では他にも目撃情報が相次ぎ、地元では不安が高まっています。
現場は江差町伏木戸町。15日午前6時すぎ、住民がビニールハウス内にクマを見つけ、扉のガラスが大きく割れているのを確認しました。被害を受けたブドウの木は倒され、収穫前の実の多くが食べられていました。目撃した住人は「ガラス扉は閉めていたのに開いていた。クマは5〜10分くらいいて、じっとしていた」と話しています。
同日、江差町中歌町でも体長およそ1メートルのクマが坂道を上る姿が目撃され、小学校近くや役場職員の目撃も報告されています。警察や自治体は警戒を強め、住民に注意を呼びかけています。
なぜ住宅地や家庭菜園にクマが出るのか?
クマの出没が増える理由はいくつか考えられます。秋は冬眠に備えて餌を多く必要とする季節で、ドングリや山の果実が不足すると人里に下りてくることがあります。また、住宅地の果樹や家庭菜園、家庭ごみなどが食べ物としてクマを引き寄せることもあります。開発で人間の生活圏が広がったことも、クマとの接触機会を増やす要因です。
暮らしの中でできる対策(すぐ実行できること)
- 果実や生ごみは屋外に放置しない、収穫物は放置しない。
- ビニールハウスや物置の扉は二重に施錠する、耐久性のある戸を使う。
- 電気柵や人感ライトの設置を検討する(自治体に相談)。
- クマを見かけたら近づかず、すぐに警察や自治体に通報する。
- 夜間や早朝の不要な外出を避ける。
地域で協力できること
クマは一度「ここにおいしいものがある」と学習すると繰り返し来ます。個人の対策に加え、近隣で情報を共有し、共同で対策(ゴミの管理や電気柵の導入検討)を進めることが重要です。自治体の出没マップや注意報の情報もこまめに確認しましょう。
あなたはどう思いますか?
近くにクマが現れる不安を感じますか?家庭菜園や果樹を守るために、どんな対策が現実的だと思いますか?コメントや地元の声を集めることで、より実効的な対策が見えてくるかもしれません。
まとめポイント
- 江差町でビニールハウスにクマ侵入、ブドウが大きく被害。扉のガラスも割られる。
- 目撃は複数地点で確認され、小学校近くでも報告あり。警察・自治体が警戒を強化。
- 秋のエサ不足や人間の生活圏拡大がクマ出没の背景にある可能性。
- 生ごみ管理、戸締まり強化、電気柵やライト設置など、地域での対策が重要。
- 住民同士の情報共有と自治体への早めの通報が被害軽減につながる。
(出典:HTB北海道ニュース「【クマ侵入】扉のガラスを割ってビニールハウスに 家庭菜園のブドウを食い荒らす 北海道江差町」
