自民党総裁選において「ダークホース」と注目されているのが、林芳正官房長官(64)です。各社の情勢調査では3位を維持しており、世論やメディアからも大きな関心を集めています。
一方で、林氏に対しては根強い「親中派」懸念が指摘されています。背景には、長年にわたり中国との議員外交を担ってきた経歴や、過去の発言・行動が影響しています。
林芳正氏の評価と「親中派」懸念
週刊誌のアンケート調査では、「総裁になってほしい議員」で1位に選ばれた一方、「なってほしくない議員」としても名前が挙げられています。特に否定的な意見を示した人の中で約4割が「中国との関係」を理由に挙げており、次のような声も見られます。
- 「中国に媚を売っているように見える」(30代男性)
- 「最も親中だから不安」(60代女性)
こうした懸念はSNS上でも広がっており、政治スタンスに対する疑念が拡散しています。
日中友好議連会長としての実績
林氏は2017年から約4年間、超党派の日中友好議連の会長を務め、中国共産党幹部との会談などを積極的に行ってきました。この経歴は「外交経験の豊富さ」として評価する向きもある一方で、「親中」とのレッテルを貼られる大きな要因にもなっています。
本人は過去の総裁選で「媚中派ではなく知中派」と強調し、あくまで「中国を知ることで適切に対応できる」との立場を示してきました。しかし、国民の一部はこの説明に納得しておらず、不信感は根強いままです。
新たな証言「公式文書から中国の脅威を削除」
今回、新たに注目を集めているのは、政府関係者による証言です。報道によれば、林氏が「政府の公式文書の原案から中国の脅威に関する記述を削除していた」との証言が得られたとされています。
事実であれば、外交・安全保障の基本姿勢に直結する重大な問題であり、国民の安全保障意識とも深く関わります。現時点で詳細は限定的ですが、報道は今後の総裁選の議論に大きな影響を与える可能性があります。
まとめ:親中派か知中派か ― 国民が問われる判断
林芳正氏は、総裁選で「ダークホース」として存在感を高めていますが、その一方で「親中派」という強い懸念がつきまとっています。
- 評価される点:外交経験の豊富さ、日中関係の実務経験
- 懸念される点:中国への過度な配慮ではないかという疑念、政策判断の透明性
最終的には、国民や党員が「中国との関係をどう位置づけるべきか」という問いに直面することになります。林氏の「知中派」主張が理解されるのか、それとも「親中派」との批判が強まるのか――総裁選の行方に直結する重要な争点となりそうです。
(出典:Yahoo!ニュース「《自民党総裁選》“親中派”懸念の林芳正に新証言「中国の脅威を公式文書の原案から削除していた」
