住宅ローン変動金利がわずか1年で倍近くに
住宅ローンを変動金利で組んだ家庭に、不安の声が広がっています。
1年前に0.6%台だった金利が、現在では1%を超えるケースも増加。銀行から届く金利上昇のお知らせに、驚きと不安を隠せない人が多いようです。
特に、子育て世代である30代・40代からの相談件数は増加傾向。返済額の増加が家計に直結するため、「この先どうなるのか」という漠然とした不安を抱える家庭が増えています。
実際に寄せられた相談事例
Aさん(埼玉県・30代女性)
- 夫の年収:750万円
- 妻の年収:300万円
- 借入額:4910万円(変動金利0.57%・40年ローン)
- 金利上昇で返済額が毎月約6000円増加
購入当時は低金利が続くと考えていましたが、上昇傾向が鮮明になり「将来の返済が本当に大丈夫か」と強い不安を感じているそうです。
Bさん(滋賀県・30代男性)
- 世帯年収:420万円+420万円(ペアローン)
- 借入額:3900万円(変動金利0.525%・35年ローン)
- 現在の返済:月9.3万円+ボーナス月加算
金利が0.9%台まで上がり、生活費の見直しを余儀なくされています。「お酒を控えるなど出費を削る工夫をしている」と話し、日常生活に金利上昇の影響が及んでいることがわかります。
Cさん(世帯年収630万円)
- 借入額:3600万円(変動金利1.25%)
- 固定金利への借り換えを希望したが、物件の担保価値低下を理由に銀行から断られる
借り換えが必ずしも可能ではない現実が浮き彫りになっています。
金利上昇の背景と今後の見通し
- これまで:変動金利0.5%前後、固定金利1.0%超が一般的
- 現在:変動0.64%、固定0.89%と差が縮小
- 大手銀行も変動金利を0.25%引き上げ
- 日銀の利上げ観測もあり、さらに上昇する可能性がある
つまり「変動金利の優位性」が薄れつつあり、固定金利への関心も高まっています。
専門家の指摘 – 定期的なライフプラン見直しが必須
住宅ローン相談を受ける専門家によれば、相談者の多くは子育て世代。教育費や生活費が増える時期と重なるため、不安が一層強まっています。
重要なのは「ローンを組んだ後も定期的に見直しをすること」。年に1回、遅くても2年に1回はライフプランを点検し、必要に応じて借り換えや繰り上げ返済を検討することが推奨されています。
読者への問いかけ
- あなたの住宅ローンは変動金利でしょうか、それとも固定でしょうか?
- 今の返済額があと10年続いたら? さらに金利が上がったら?
- 教育費や老後資金と両立できる返済計画になっていますか?
住宅ローンは「借りたときの条件」で安心しがちですが、金利は変動するもの。将来を見据えた準備が欠かせません。
まとめポイント
- 住宅ローンの変動金利は1年で倍近く上昇している
- 30代・40代の相談が急増、家計に直撃
- 金利上昇で毎月数千円~数万円の負担増になる例も
- 借り換えは必ずしもできるとは限らない(担保価値・審査条件に注意)
- 定期的なライフプラン見直しが将来の安心につながる
(出典:Yahoo!ニュース「住宅ローン変動金利1年で倍に…マイホーム苦悩 30代40代の相談急増「どうなるか不安」

住宅ローン変動金利1年で倍に…マイホーム苦悩 30代40代の相談急増「どうなるか不安」(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
医療関係で働くBさんは、年収420万円。3年前、滋賀県に3LDKの戸建てを建てました。同じく年収420万円の妻とのペアローンで3900万円を変動金利で借り入れ、返済期間は35年です。Bさん(3