東芝グループ会社元社員、製造データを不正送信か　中国メーカーに流出の疑い

東芝グループ会社の元社員ら3人が、企業秘密にあたる部品製造データを不正に持ち出したとして逮捕されました。今回の事件は、不正競争防止法違反の疑いでの摘発となります。

逮捕されたのは、姫路東芝電子部品の元社員、浅田賢一容疑者（57）ら3人です。彼らは、プリンターやカメラなどに使用される小型センサー部品の製造に必要な金型の図面データを、社外に不正に送信した疑いがもたれています。

警察の調べによると、送信されたデータは最終的に中国のメーカーに渡った可能性があるとされています。会社側の社内調査で不正が発覚し、浅田容疑者は2023年に懲戒解雇され、被害について警察に相談していました。

現在、警察は浅田容疑者らの認否を明らかにしていませんが、過去に約2000件のデータを不正に持ち出していた可能性もあるとして、詳しい経緯を調べています。今回の事件は、企業秘密の管理体制や海外への技術流出のリスクに関しても注目される事案です。

情報セキュリティの専門家は、製造業における技術データの不正流出について次のように指摘します。

今回の事件は、技術情報管理の徹底と企業倫理の重要性を再認識させる事案であり、国内外の製造業関係者に警鐘を鳴らす内容となっています。

（出典：Yahoo!ニュース「データは最終的に中国へ…部品の図面データを不正に外部に送信か　東芝グループ会社の元社員ら3人逮捕」