季節性インフルエンザが、例年よりも早く全国的な流行シーズンに入りました。厚生労働省の発表によると、全国の定点医療機関における患者報告数が流行開始の目安である「1人」をすでに上回っており、学校などでも学級閉鎖が相次いでいます。
■ 都内クリニックの現場から
東京都内のクリニックでは、親子でインフルエンザと診断されるケースや、喉の痛み・発熱を訴える患者が増えています。医師によると、今回の流行では「喉の痛みや咳が比較的強く出る傾向」が見られるとのことです。
また、学級閉鎖も増加しており、東京都内だけでも小中高あわせて40件以上が報告されています。流行の早さは2009年以来の水準で、昨年に比べると約1か月早い立ち上がりとなっています。
■ 例年より流行が早い理由は?
専門家は、国際交流の増加が一因ではないかと指摘します。
夏の時期に南半球から流入するインフルエンザ株が、日本国内に早期に広がった可能性が高いとみられています。今年は大型イベントや観光交流が活発で、海外からの人の往来が例年以上に多かったことも背景と考えられます。
■ 生活習慣と注意点
まだ残暑が残る中でエアコンを使う場面も多いですが、医師は「温度を下げすぎると体が冷え、室内が乾燥しやすくなる」と警告しています。乾燥はウイルス感染を助長し、症状を重くする要因となるため、
- 室温は適切に設定する
- 加湿を心がける
- 睡眠と栄養をしっかり取る
といった日常的な対策が重要です。
■ まとめ:早めの備えがカギ
今回のインフルエンザ流行は、例年に比べて1か月以上早いペースで広がっています。背景には国際交流の増加や気候条件など、複数の要因が重なっていると考えられます。
感染拡大を防ぐためには、
- 予防接種の早めの接種
- 手洗い・うがい・マスクなどの基本的な感染対策
- エアコンや加湿器を活用した室内環境の工夫
といった行動が欠かせません。
インフルエンザは誰にでも身近な感染症です。今年は特に早い段階からの流行となっているため、各家庭や学校、職場で「自分ごと」として備えることが求められています。
(出典:Yahoo!ニュース「警戒 例年より早く全国でインフル流行期に 原因&対策は?」
