参政党がTBS「報道特集」の放送内容に再び抗議を行い、二度目の異例の事態となっています。神谷宗幣代表は26日夜、X(旧Twitter)にて、当日の放送に関して「先日、BPOに申し立てを行ったにもかかわらず、再び参政党の印象を貶める内容の番組が配信された」と投稿しました。
参政党が「報道特集」に抗議するのは、前回の参院選期間中に続いて二度目です。前回12日には、「争点に急浮上“外国人政策”に不安の声」と題した特集が放送され、参政党は「当党の外国人政策について、著しく公平性・中立性を欠いた内容」「不当な偏向報道を受けた」としてBPOへの申し立てを行いました。
これに対し、「報道特集」側は、番組制作の意図について「参院選の争点として浮上している外国人政策に対する懸念や排外主義の高まりを、統計や専門家の声をもとに客観的に伝えたもの」と説明しています。参政党側は、この対応を受け、「BPO放送人権委員会に申し立てる要件に当たる状況が生じた」として正式な申し立てを決定しました。
26日の放送では、「参院選で躍進した参政党が、一部記者の会見出席を拒否した問題」を特集。参院選後の会見で、特定の記者の取材に応じなかったことを取り上げ、地方紙の記者の主張を中心に報じました。番組の最後では、参政党からの取材回答が期限内になかったと伝えられました。
神谷代表はXで、取材依頼が7月24日に送られてきたものの、与野党党首懇談会や会談・テレビ収録が重なり、25日の18時までの回答期限は現実的に困難だったと説明。「一方的に期限を設定し、こちらの意見を取材せず、候補者の一部発言を切り取る編集によって党の印象を損ねた」と批判しました。
さらに神谷代表は、「前回の抗議に対する仕返しのような報道」と指摘し、報道倫理について業界に改めて考える必要性を訴えています。また、特定記者の乱暴な取材に対する防衛措置であり、特定メディア全体を排除したわけではないと強調しています。
今回の一連の動きは、政治団体とメディアの関係、報道倫理、取材の公平性について再び議論を呼び起こす事態となっており、今後の対応や報道姿勢に注目が集まります。
まとめポイント
- 参政党はTBS「報道特集」の放送内容に二度目の抗議を行った。
- 前回の参院選期間中の放送内容についてもBPOに申し立てを行っている。
- 26日の放送では、取材回答期限や一部記者の会見出席拒否問題を報道。参政党は期限設定や編集方法に不満。
- 神谷代表は「仕返しのような報道」と指摘し、報道倫理の再検討を訴える。
- 政治団体とメディアの関係、公平な取材・編集のあり方について議論が継続中。
(出典:Yahoo!ニュース「参政党 またも「報道特集」に抗議「捻じ曲げ」 2放送連続抗議の異常事態 前回はBPO→今回「偏向報道の抗議に仕返しするかのような報道」 取材回答期限1日だったと内幕」
