自民党総裁選に立候補している小泉進次郎氏を巡り、陣営によるネット上での「ステマ(ステルスマーケティング)」疑惑が注目を集めています。問題となっているのは、陣営の広報担当であった牧島かれん元デジタル大臣の事務所が、ネット配信動画に小泉氏を過度に称賛するコメントを投稿させる際、参考例文付きで指示を出していたとされる件です。
小泉陣営の説明と謝罪
2025年9月26日、小泉進次郎氏は今回の件について以下のようにコメントしています。
- 「私自身は事前に知らなかった」
- 「参考例の中に、一部行き過ぎた表現が含まれていた」
- 「最終的に起きてしまったことの責任は私にありますので、ご批判は私がしっかりと受け止めます」
この発言により、小泉氏本人が責任を認める姿勢を示しました。しかし、参考例文の中には同じ総裁選に立候補している高市早苗氏を中傷する表現が含まれていたことが明らかになり、さらに批判が拡大しています。
高市氏支持者の反応
高市氏を支持する山田宏参議院議員は、自身のX(旧Twitter)で牧島議員の謝罪コメントの画像を公開。「私の事務所の判断で参考例をお送りしたものですが、確認不足により一部行き過ぎた表現が含まれたことをお詫びします」と記載された文面に対して、山田議員は「事務所が勝手にやったということですか…」と皮肉を込めたコメントを発表しました。
ネット上での批判
SNSや掲示板では、今回の事務所対応に対して多数の批判が寄せられています。
- 「昔は『秘書がやりました』、今は『事務所がやりました』か」
- 「責任の所在を曖昧にする言い訳は通用しない」
- 「危機管理としても不十分な対応」
- 「党員や国民を軽視している」
これらの意見から、政治家や陣営によるネット上の情報操作や危機管理の不備、責任の所在の問題が浮き彫りになっています。
今後の注目点
今回のステマ疑惑は、総裁選の候補者に対する信頼性や支持率に影響を与える可能性があります。政治家や陣営が適切な対応を取ることが、ネット上の炎上リスクや有権者の不信感を抑える上で重要です。今後、小泉陣営がどのように改善策を講じるか、総裁選全体への影響とともに注目が集まります。
ポイントまとめ
- ステマ疑惑の内容:牧島かれん事務所がネット動画用に参考例文を作成し、小泉氏を過度に称賛させる指示を行った疑惑。
- 小泉氏の対応:事前に知らなかったと説明し、責任は自身にあると表明。
- 批判の広がり:参考例文に高市早苗氏への中傷表現が含まれ、SNSやネットで炎上。
- 政治的課題:情報操作リスク、危機管理の不備、責任の所在が問題として浮上。
- 今後の注目点:陣営の改善策と総裁選全体への影響が焦点。