「二度と起こらないよう緊張感を持って戦う」
自民党総裁選に立候補している 小泉進次郎農林水産大臣 は、2025年9月27日、陣営内での動画コメント投稿要請問題を受けて報道陣に対応しました。小泉氏は「二度と起こらないよう、緊張感を持って最後まで戦い抜く」と強調し、問題への責任を自らの立場として認めました。
問題の発端:動画コメントへの投稿要請
小泉氏の陣営では、広報活動の一環としてインターネット配信動画のコメント欄に投稿を呼びかける行為が発覚しました。具体的には、「総務・広報班」班長を務めていた牧島かれん元デジタル相の事務所関係者が、内部向けにメールを送信。その中には「ビジネスエセ保守に負けるな」といった、他候補者を否定的に表現する文例が含まれていました。
この行為は、公正な選挙活動において疑念を招くものであり、結果的に「ステマ的行為ではないか」という批判を呼ぶこととなりました。
牧島氏の辞任と波紋
問題発覚後、牧島かれん氏は「責任を感じている」と述べ、26日に「総務・広報班」の班長を辞任。小泉氏によれば、牧島氏は「これ以上、政策論争に水を差すことは望ましくない」として辞意を伝えたとされています。
さらに深刻なのは、牧島氏やその事務所に対し、殺害予告や爆破予告まで届いているという点です。問題は単なる内部の行動にとどまらず、安全確保の観点からも大きな課題を浮き彫りにしました。
小泉氏の姿勢と責任の取り方
小泉氏は、当初から「知らなかった」としつつも、「責任は最終的に候補者である私にある」と重ねて表明しました。さらに「ルールを守り、正々堂々と戦う」との姿勢を強調し、陣営関係者が実際にコメントを投稿したかどうかについては「詳細は把握していない」と述べるにとどめました。
今後の影響と総裁選へのインパクト
今回の一件は、総裁選の行方に少なからず影響を与える可能性があります。SNSやネット配信が選挙戦で重要な役割を担う中、情報発信のあり方や倫理的なルールの遵守が改めて問われています。小泉氏が掲げる「正々堂々とした戦い」がどこまで実践されるのか、国民や党員の視線は一層厳しくなるでしょう。
まとめ
- 小泉進次郎氏陣営で「動画へのコメント投稿要請」が問題化。
- 牧島かれん氏の事務所関係者が内部メールで誹謗的な文例を共有。
- 牧島氏は責任を取り班長を辞任、その後殺害予告や爆破予告も発生。
- 小泉氏は「知らなかった」としつつも候補者としての責任を認め、正々堂々と戦う姿勢を表明。